リラグリチドでも稀に頭痛が、その機序は?

GLP1注射製剤は、どれも、交感神経の反応を、低血糖の時に、分泌されるべきホルモンを抑えてくれています。アドレナリンとか、副腎皮質ホルモンとか、などです。

 

特に、ステロイド治療の時には、GLP1製剤の治療は望ましく、米国糖尿病学会でも、あえて、ステロイド治療中に、GLP1製剤を使用した時の効果というテーマでの発表があったくらいです。

 

ですから、リラグリチドでは、本来なら、低血糖には、ならないのですが、しかし、もし、リラグリチドが効き過ぎて、あるいは、サクセンダになって増量して、
空腹でいる状態が長くなりすぎて、その結果、その効果が切れるタイミングに、それまで、抑制されていたに交感神経系のホルモンが、どっと、戻ってくる可能性があります。

 

リラグリチド、ビクトーザを使っていて、サクセンダに切り替えて、
例えば、2.4mg、3mgまで投薬を増加していった時に、
稀に、頭痛を自覚するようになる方がおられます。

 

私も、ビクトーザの、1.8mgから、2.4mgに増量した時、
頭痛を自覚するようになりました。
特に、夕方の食事の前に、空腹のままプールにいく途中で頭痛を感じていました。

 

おそらく、それは、あまりに食事をこらえていて、やや低血糖になっていたのかもしれません。ですが、これから、プールにいくぞ、と、ふるいたつ時、低血糖ぎみだった状態が、肝臓からブドウ糖が新生されて、その時に、血糖値があがったのかもしれません。それにより、リラグリチドの作用が薄れて、そのような時に、アドレナリンなどが分泌されて、それが、頭痛の原因だったのかもしれません。未だ原因は不明です。糖尿病専門医でも、頭痛の原因を説明できる医師はいないようでした。

 

いずれにしても、どのGLP1製剤であっても、
悪心、嘔吐、下痢、などは、かなりの頻度になっていますので、それに比較して、頭痛の頻度は低いのですが、こうした作用機序も、覚えておかなくてはいけないかと思います。

 

これは、私自身の、糖尿病専門医としての「推察(Speculation)」です。

 

このようなことから、ビクトーザからサクセンダへの移行をする時には、ご注意ください。

 

サマーモニターキャンペーンに参加された方々においては、ぜひ、頭痛などの副作用がおこらないか、についても、回答用紙に記載して、送っていただければ幸いです。

 

よろしくお願いします。