抗肥満治療。

女性のほうが男性より効きやすい理由。

リラグリチド、つまり、ビクトーザやサクセンダの、薬物動態試験をみてみると、女性のほうが、血液中のAUCが高く、その傾向は、大人でも、思春期でも、同じ傾向を認めています。

 

つまり、同一の投与量であれば、女性のほうが、男性より、高濃度になりやすいのです。その理由は解明されていませんが、当初、私は、「体格の差」なのか、としか、考えていませんでした。

 

女性は男性より身長が低いことが多く、肥満も、皮下脂肪のつきかたも異なります。ですから、同じ血液中の濃度を維持するのであれば、男性のほうが、リラグリチドの必要量は多くなり、女性のほうが、必要量が少なくてすむ、という理屈になります。

 

サクセンダを発売してから、男性には、サクセンダをお勧めすることに躊躇は、あまり、しませんでしたが、それは、身体が大きいので、かつ、男性であることで、血液中の濃度が、それほど高くならないだろうと、予測していたからです。

 

女性においては、まして、日本の女性の体格は、アメリカの女性よりも、はるかに、スリムなことが多いのですが、それでも、アメリカの女性と同量が必要だとは、考えにくく、女性には、最大投与量の、リラグリチド1日1.8mgまで、挑戦していただいて、モニターになっていただいて、2.4mgまで増量することが問題ない、と考えてもらえる女性にのみ、サクセンダを、試しに1本、注射していただくようにと、お願いしています。

 

今回の、モニターキャンペーン企画にさせていただいたのには、こうした背景がありました。

 

もちろん、今後は、男性で、欧米人と同じく、体重が100kgを超えている方には、キャンペーン終了後くらいから、体格的にも同じであれば、サクセンダだけで、開始していただく場合もあるかと思いますが、モニター終了後の結果次第です。

 

すでに、ビクトーザで、1日、1.5mgか、1.8mgで、十分に目標体重にまで低下し、到達して、その後は、維持量だけで、体重が増えない自信がある、という方には、1日2回注射を、1日1回、注射にしてみることの工夫くらいしか、サクセンダに切り替える必然性はなく、今のところは、モニター結果の終了までは、従来どおりの投薬方法で
、継続してください、と、お願いし、継続していただいております。

 

そう言っている私自身も、1日1.8mgで、十分に、お腹はみたされて、アクエリアスゼロを、1日2リットル、飲むような場合には、お腹の張り具合といい、満腹感といい、それで十分なので、あえて、2.4mgには、増量していません。